思考を信じることが私たちの行動を制限します
以前にも紹介したP.ワツラヴィックが面白いことを書いています。
ワツラヴィックは、現在では家族療法やブリーフセラピーの源流の一人と言われ、
これらを学ぶ人は必ず彼の著作に目を通す必要がある人です。
https:/
あなたの脳内にある思考が浮かびます。
その思考はあなたの頭の中に浮かんだ想像や疑念にしかすぎません。
しかし、想像や疑念を事実だと考えることがあります。
事実だと考えたその時から、その事実に合う証拠探しを始めます。
そして、あなたはその考え出した事実に対して防衛策をとります。
その防衛策に基づいて行動をすることによって、行動の変化が周りの人にも明らかになります。
それを知った周りの人は、それに応じて行動を変えます。
例えば、こんなことです。
ある時、学校で、あるいは職場であなたが陰口を言われ、嫌われているのではないかと感じたとします。
そして、あなたはこれまでに起きたさまざまな出来事や人の態度を思い出したり、観察したりして分析し、解釈した結果、それが事実だと信じます。
この時、不思議なことに、最初の思いつきに合うものだけを選び出して、そうでないものを切り捨てて証拠を集めるのです。
そうなると、ますます嫌われているのではないか、悪口を言われているのではないかにアンテナを敏感に張ることになります。
同時に悪口や嫌われないために対策を取ろうとします。
こうなると、あなたの思考や感情は不自然になり、それが周りの人にもわかってしまいます。
周りの人はそれを見て、あなたの陰口をしたり、奇異な目であなたを見るかもしれません。
こうすることによって、あなたの脳内の思いつきにしか過ぎないことが実現してしまうのです。
ワツラヴィックはこれを「自己成就的予言」と言いました。
思いつきにしか過ぎない思考を事実と信じることによって、ますます証拠集め(しかも偏った)をし、その対策を講じ、行動を変えていく様は、
脳内にある思考という幻想や妄想に支配された行動をとる
人のようなものです。
同じ景色を見ても、それを美しいと思う人もいますし、感動がない人もいます。
悲しいと思うかもしれませんし、世界は不幸に満ちていると思うかもしれません。
つまり、
景色=美しい
景色=美しくない
景色=悲しい
景色=不幸に満ちている
となります。
そして、それぞれの人にとっては「景色はこういうものだ」と信じます。
信じるからこそそれに見合った感情が出てきます。
景色は事実ですから、もし思考が事実なら皆同じ考えになるはずですが、それぞれに違います。
何が違うのかといえば、事実を見て解釈する思考そのものが違うからです。
そうすると、事実を見て解釈する思考がたくさんあるということは、私たちは事実そのものを見ているのではなく、思考の解釈を見ていることになります。
私たちは事実を見ているのではなく、自分の思考を見ているにしか過ぎないのです。
自分の思考を見ているのに、事実を見ていると錯覚しているのです。
色付きメガネをかけて、それぞれの色が世界そのものにあると信じているようなものです。
色は世界そのものにはなく、思考のフィルターを通じて見ていることを忘れてしまうのです。
正しい・間違い、快・不快などのさまざまな価値判断や比較、理由付け、評価という思考を通じて世界を見ているだけなのです。
世界そのものには価値判断や比較、理由付けや評価というものはありません。
それらがあるのは私たちの脳内だけなのです。
そして、私たちは脳内で作り出される思考に自ら縛られて身動きが取れなくなる時があります。
そうなると感情までが思考の味方をしてますます私たちをがんじがらめにしてしまいます。
しかし安心して下さい。
思考や感情は、行動に影響は与えても、行動をコントロールすることはないのです。
行動が思考にコントロールされているように見えるのは、
思考を事実だと信じているから
なのです。
思考は脳内に発生する幻想や妄想の類であり、事実とは全く違います。
思考を幻想や妄想と気づいて、それ以上反応しないようにすれば、行動は幻想や妄想に支配されません。
そのための大きなスキルの一つがマインドフルネスなのです。
スピリチュアルな人は、そのマインドフルネスにでさえ
愛や気持ちよさ、リラックスや正しさ
を求めようとします。
それこそが思考や感情に支配された状態なのです。
そうではなく、思考や感情が単なる幻想や妄想に過ぎないことを知る方法が
マインドフルネス
なのです。
マインドフルネスは日常のいかなる場所や状況でも使えます。
決して逃避目的に使うのではなく、思考が幻想や妄想であることを知るために行うのです。
そうすることによって、私たちの行動はどんな幻想や妄想を持っていたとしても、
それらから自由になることができるのです。
もし、私たちが思いや感情から自由になって、それらとは関係なく行動ができるとき、
確実に、物理的に不可能なこと以外はできる状態になるでしょう。
こういったことを私たちはV.d.s.は、できるだけたやすく身につくようにさまざまな研究を重ねています。
メンタルサロン(http://
楽しく、そして身につくものを提供しています。
ぜひ、興味がありましたら参加してみてください。
一緒に楽しみましょう。
◎メンタルサロンで行うこと
■マインドフルネス瞑想
マインドフルネス瞑想は、不安やうつなどの改善だけではなく、人生や仕事を豊かにするための大きな力となるものです。
仏教のヴィパッサナー瞑想から宗教色を取り除き、心理的技術として確立しました。
その有用性は、Google社やFacebook社が社内教育に取り入れるほどです。
Wikipedia マインドフルネスストレス低減法
https:/
ライフハッカー 記憶力や免疫力をも上げる? 「マインドフルネス」とは結局何なのか
http://
実際に有効と思われるマインドフルネス瞑想を体験します。
■霊気体験
時間があれば、希望者に対して本当の霊気も体験してもらいます。
私たちの霊気についてはこちらを参考にしてください。
【病気のための霊気療法】
http://
【6月メンタルサロン】
霊気などもしますので、ぜひ参加してください。
詳細はこちらから → http://
6/8 メンタルサロン 19時
6/19 メンタルサロン 15時30分
6/22 メンタルサロン 19時
---------------------------------------------
【私たちについて】
http://
【私たちのストア】
ここにしかないものがあります
http://