死ぬことを知る
昨日はとても親しい人のお葬式でした。
いつも人の死に触れる時、思うことがあります。
私たちがどれほどちっぽけな存在なのか、ということです。
人の死がどんなに悲しいものであっても、その記憶は薄れてゆきます。
いえ、何代か経るとその人がどんな人であったのか誰も分かりません。
今、私は悲しいですが、全世界でみると、何秒かに1人亡くなり、新しい人が生まれています。
人間関係に限らず、あらゆる生物に目を向けると今の瞬間瞬間に亡くなり、新しい生物が誕生しています。
地球規模でみると、生物や人類が生まれてからというもの、何億年もこの繰り返しでした。
私たちは誰しも「私」しか体験できませんから、
「私」が体験するあらゆることが世界のすべてのように錯覚します。
脳が見せる幻想のみが世界のすべてであり、事実であると錯覚します。
悲しみや怒り、その反対の喜びや楽しみにいる時、世界がそれ一色であるかのように思う体験がこれを表します。
しかし、どんな体験をしようが死んでしまうと、後は焼かれて、私たちの体を構成している原子にまで分解されます。
その原子はまた他の人や生物、無機物の構成物となります。
私たちが生まれても、宇宙は私たちのために新たな何かを作り出すことはなく、
宇宙が生まれてこのかた、原子の量は増えもせず、減りもしていません。
物理でいわれる質量保存の法則です。
考えてみると、今の私たちもまた、過去からの原子たちで構成されているのです。
その原子たちは、過去にはさまざまなものを構成していたでしょう。
その原子たちは三葉虫だったかもしれないし、宇宙に浮かぶ彗星の一部であったかもしれないし、
はたまた卑弥呼だったかも知れません。
宇宙が出来てから誕生した原子の使い回しにより、あらゆるものは構成されています。
そして、「私」というものが変わらずあり続けると錯覚している私たちの体すら、
細胞が生まれては死滅することによって、何年かですっかりと構成物が入れ替わります。
私たちは生きている間は、私の体験が世界のすべてであり、私は変わらずあり続けると錯覚していますが、
死は私たちに無味乾燥な現実を見せてくれます。
あらゆるものは、原子、究極的には素粒子が織りなす大きな流れの一部である、という現実です。
宇宙の歴史を1年とすると、私たちの人生は80歳まで生きたとしても、たかだか0.18秒の人生です。
そう考えると、私たちは、過去からの原子をリサイクルして、ほんの瞬間、この世界で生きているのです。
生きている間すら、体の構成物は常に入れ替わっています。
死ぬと元の原子に戻ります。
宇宙のとても長い時間の中では、私たちの標準状態は生きていることではなく、
さまざまな原子の状態であることと言えるかも知れません。
私たちはたまたま生まれて今、ここにいます。
生きている間、脳はさまざまな幻想を事実のように見せてくれます。
そして、その幻想は時として私たちを振り回し、台無しにすらしてしまいます。
しかし、幻想は事実ではなく、単なる幻想であることを知ると、人生はもっと違ったものになるでしょう。
私たちのほんの短い人生を、脳が作り出す幻想に振り回されて、やりたいことが出来ないのはもったいないような気がします。
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