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ファウストの日記

心理学を利用して苦しみを抜け出し、自分を変えることをサポートします

私たちが気づかずにやっている不幸になる訓練

昨夜はなかなか眠ることができませんでした。
私は眠ることができないときには、しっかりと起きて眠くなるまで本を読みます。
結果的に起きてしまっていたら、たくさん本を読むことができますし、
寝てしまったのならそれはそれで脳の疲れを取ることができます。

というわけで、久しぶりにポール・ワツラヴィックの「希望の心理学」を読みました。
彼は家族療法の中心的人物でもありましたし、ダブルバインドを駆使して人をいかに変化させるかという方法を彼から学ぶことができます。
エリクソンを源流とするブリーフセラピーなどにも大きな影響を与えた人です。

 

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題名は「希望の心理学」ですが、書かれている内容は

どのようにすれば不幸になるか

です。
つまり、不幸になる方法を示すことによって、希望を見つけ出すというものです。
比喩や風刺に満ちています。
この本そのものがセラピーのようなものです。

こんなことが書かれていましたので引用を・・・


ある男が壁に一枚の絵を飾ろうとしました。
釘はありますが金槌がありません。
男は隣家に借りることにしました。

しかしその時一つの疑念が思い浮かびました。

もし貸してくれなかったらどうしよう。
昨日、俺が挨拶しても彼はちょっと頷いただけだったし・・・
多分彼は急いでいたんだろうが・・・
しかし、そんなふうに装っていただけかもしれない。
俺を嫌がっているんだ。
それにしてもなぜ俺を嫌がるんだろう。俺はいつだって良くしてやっているというのに。
彼も分かってはいてくれると思うが。
もし誰かが俺に何か俺の持っている道具を借りたいと言ってきたら、俺はそれを喜んで貸してやる。
だから、彼が俺に金づちを貸さないなんてことがあるものか。
こんな頼みぐらい聞けないわけがない。
奴のような人間が人生を毒するというものだ。
奴は俺が金槌を持っていないんで、それでやつを頼りにしようと思っているのだろう。
ちょっとやつに文句を言ってやることにしよう。

こう思ってこの男は隣家へ鼻息荒く向かい、ドアのベルをけたたましく鳴らします。

隣人はドアを開けますが、「おはよう」という間もなく、男が叫びます。

お前の汚れた金槌なんて借りたくもない。この低脳野郎が!

(「希望の心理学」P.ワツラウィック りぶらりあ選書 法政大学出版局)


決して笑ってはいけません。
このようなことは私たちが多かれ少なかれやっていることです。
私たちはこのような思考をして自ら不幸になってゆくのです。

この男は隣家へ怒鳴り込みに行きましたが、怒鳴り込まないでアレヤコレヤと考えて過ごしている人の方が多いでしょう。

よく見てみると、この男にとっての「事実」は自分の頭の中だけの「思いつき」にすぎないことがわかります。
単なる頭の中の思いつきをさらに思いつきで補強して、いつの間にかそれが事実となって信じてしまうのです。

頭の中の思いつきは、その発生もコントロールできません。
その内容をコントロールしようとするとこの男のようになってしまう場合が多いのです。
しかも「思いつき」は他人が観察することができないもの、つまりは幻想や妄想なのです
私たちはいとも簡単に思いつきを「事実」と信じてしまい、これに基づいた行動をとります。

 

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思考という幻想や妄想に支配されると、悪霊に支配されたかのように自分や他人を傷つける役に立たない行動をとります。
しかも、これらに取り憑かれていることから自覚がなかなかできないのです。
なぜなら、その人にとって考えていることが事実だからです。

 

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この本には「不幸への訓練」があります。


信号はあなたが渡ろうとする直前まで青であることが多く、渡りかけようとすると黄色になり、
そして赤になる傾向があることに腹をたてられたことがおありでしょう。
道を渡ろうとすると赤になる。
そうです、そしてさらに実際には赤信号と同じくらい青信号にも出会っているのだという
理性に抵抗することができれば、不幸への訓練の成功は間近です。
渡ろうとすればすぐに赤になるし、すでに赤であればいつまでも赤が続くようだし、
青にはなかなかならないという何か自分を超えた悪意ある力による
敵意に満ちた状況に入り込むことができるはずです。
それは決してあなたの住んでいる町に限りません。
実際、どこにいても同じことになるはずです。


これも思い当たることがあるでしょう。

  • 賭け事にしても、負けたことは過小評価して勝ったことばかり主張する人
  • 自分の体調が悪くなると、地震や災害、不幸が起きると主張する人


このような人たちは、負けたことや体調が悪くなっても地震や不幸が来なかった時のことはきれいに過小評価して、万一偶然勝ったり、当たったりすると、さもそれが自分の能力であるかのように錯覚するのです。

多かれ少なかれ、私たち人間は記憶をこのように無意識に操作し、本来意味のないものを関連付けて意味あるものにしてしまう能力を持つのです。

しかし、これらのことを分かった上で物事を観察することと、分からずに何かしら超自然的なものに原因を求めることでは大違いです。

前者は、幻想や妄想に気づいて価値ある役立つ行動ができるのに、後者は明らかに思考という幻想や妄想の中でさまよって、それらに翻弄されて苦しい人生を送ってしまうことでしょう。


  • 考えていることは事実でないこと、すなわち幻想や妄想であることに気づく
  • 気づいたら、それをコントロールしようとしないで、逃げ出そうとしないで、持っていることをそのまますべて認めること
  • それらを全部持ちながら、それらに反応せずにやりたい方向へ行動すること



シンプルですが、この方法は幻想や妄想でに翻弄される生活や人生から抜け出す大きなヒントとなるものでしょう。

しかし、それでもなお幻想や妄想に留まる人は、自らの選択によって留まっているだけなのです。
たとえ苦しくても、変化するより、今の状態を維持したい人なのです。

よく考えるとわかると思いますが、本当に苦しくどうしようもないなら、人はそれらを持とうとしません。
たとえ苦しくでも変化を怖がっているならば、苦しさを維持してでも今に留まるのです。

不思議なことですが、苦しさの中にそれらを持ち続ける「メリット」があるのです。
今、それでも持ち続けていること自体が何かしらのメリットがある証拠なのです。

私たちはなかなかこういうことに目を向けません。
つらい気持ちだけに目を向けて、本気でそれをすり抜けようとすることに目を向けないのです。
私たちはこう指摘されると、ただちにどれだけ自分が苦しんで、つらい思いをしているのか、人はわからない、という不幸の鎧をまとって、苦しさを主張し、被害者であることに慣れてしまっています。

そんなことをし続けても変化は起きないのです。
現実は何も変わらないのです。

本当の幸せというものは、気持ちの良さやワクワクを感じること、愛やハートの暖かさを感じること、良きことを考えること、という永続せず儚い思考や感情のコントロールではなく、

どんな状態でいたとしても、思考や感情に支配されず、本当に自分がやりたいこと、歩みたい人生を歩むことではないでしょうか。

幻想や妄想を抜け出ましょう。

そして被害者や弱者を主張するのではなく、そうであったとしても自分には何ができるのだろう、そういう視点から、人生を歩みましょう。

 

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