ファウストの日記

心理学を利用して苦しみを抜け出し、自分を変えることをサポートします

苦しみから抜け出すコツ ~ 妄想を認め、解決を目指す




不安になる時のことを考えてみましょう。

私たちは思いが先行して不安になる時があります。
たとえば、1週間後のプレゼンやスピーチをするような場合、

失敗したらどうしよう
声が震えたり、頭が真っ白になったらどうしよう
恥をかいたらどうしよう
何も言えなくなったらどうしよう
質問されて立ち往生したらどうしよう


破滅的なことを繰り返し詳細に考え続けるのです。
そんなことを考えて、ドキドキしたり、頭がぼーっとしたり、吐き気がしたりするかもしれません。
そして不安という感情を覚えるのです。

しかし、ここでしっかりと確認してほしいことがあるのです。

まだプレゼンやスピーチは始まっていないのです。

椅子に座って、まだ起こってもいないことをあれこれイメージしている自分がいるだけです。
そんな恐ろしいことは何も今、どこにも起きていません。
頭の中の幻想や妄想に浸って、様々な身体感覚を湧き出させているだけなのです。

どんなに破滅的な幻想や妄想に浸ったとしても、
それとは全く関係なしに太陽は昇り、人は生活をし、世の中は動いています。
すべてはあなたの頭の中だけの出来事なのです。
あなたがどんなに恐ろしいことをありありとイメージしても、現実は何も変わりません。




あたかも恐ろしい未来が今あるかのように体験して、
それ以外に注意を払うことができないように見えても、あなたはただ座っているだけなのです。

すべては頭の中の出来事なのです。
あなたの外の現実世界には不安も恐怖も心配もないのです。

そして、もう一つ確認してほしいことがあるのです。

ドキドキや頭がぼーっとしたり、気分が悪くなったりという感覚は、本来は中立なものです。
中立というのは、良いも悪いもないということです。

事実だけを拾い集めてみれば、心臓の鼓動が強くなったり、
頭が火照ったり、吐きそうになったりしている状況があるだけなのです。
これらの中立な感覚を「悪い」という判断をすると、

「悪いもの」はとり去ろう

という思考が出てきて、取り去る努力をするのです。
しかし、単なる身体感覚を「良い・悪い」と判断すること自体が、すでに幻想や妄想なのです。
なぜなら、判断自体も思考だからです。

そして、この判断によって「悪い」とされた身体感覚を取り去ろうと努力するとき、
ますます思考を呼び寄せるのです。

どうしてこんなことをしなければいけないんだ
他に適任者がいるだろう
恥をかいておかしくなったらどうしてくれるんだ
こんなことすらできないなんて、やはり自分はどうしようもないやつだ
理由をつけて休みたい


次から次へと思考という名の幻想や妄想を作り出してゆくのです。
幻想や妄想を打ち消すために、幻想や妄想を使うのです。
この反応はとどまることを知りません。
一旦反応が起きると、次の思考を呼び寄せ、それに見合った感情や身体感覚を作り出します。
そして、それらはまた次の思考を・・・

私たちの多くの人は、幻想や妄想に浸って時間を浪費し、不必要に体や心を痛めつけています。

本当はこのようなときこそ、

様々な思考や感情、身体感覚があることを認め、
それらが単なる頭の中だけの幻想や妄想であることを理解し、

どうすればプレゼンやスピーチがうまくできるのか
そう考えて、それに向けて行動することなのです。


幻想や妄想を相手にせず、それらに反応せず、それらを否定するのではなく、あらゆるものを持ちながら、

どうすればできるのか

という地点から行動するのです。

よく考えてみると、幻想や妄想に脳が取り憑かれている間、
あらゆる破滅的な状態を妄想し、そこから湧き出る感情や感覚に圧倒され、

役立たない行動をしたり
なにもやっていなかったり

しているだけなのです。

幻覚や幻聴に苦しんでいる人を見ると、私たちはどうしてそんなに苦しむのだろうか、と思ってしまいます。




なぜならその人の幻覚や幻聴は他人には分からないからです。
しかし、本人にとっては、それは幻覚や幻聴ではなく、本当に見えて、本当に聞こえるのです。
本人にとってはそれは全くの「事実」なのです。

他人がそれを幻覚や幻聴だ、と決めつけると、その人はますますそれが「事実」であるということにこだわります。

そうです。

幻想や妄想に取り憑かれているすべての人が全く同じことをしているのです。
頭の中に浮かんだ思考(「正しい・間違い」「快・不快」などの判断や価値観、信念など)は幻想や妄想であるのに、
それを「事実」だと信じて、それに振り回されて、なにもしないでひたすら苦しむ人が多いのです。

いえ、なにもしないわけではなく、勝手に「悪い」と評価した思考や感情、感覚をとり去ろうと努力して、
取り去ることができないどころかますます悪化し、気がついたら、その対処をしているだけでやりたいことができていないことに気がつく人が多いでしょう。


コップの中の水の一部分を「悪い」と決めつけて、それを他の水と区別して取り出そうという試みに似ています。
できっこありませんし、そもそも「悪い」というものは本来の水には存在しません。

目の前にリンゴがあったとして、そのリンゴを5分間見続けていてください。




思考はこんなことを囁くでしょう。

酸っぱそうなリンゴだ
色が悪い
祖母はリンゴが好きだったなあ
このリンゴの品種はなんだろう
リンゴの唄を歌っていたのは誰だっただろう


こんなものはリンゴにはないのです。
私たちの頭の中にしかないのです。

リンゴは単なるリンゴなのです。

私たちはリンゴそのものを見ていないのです。
リンゴにたくさんの思考や感情をかぶせて、それを見ているだけなのです。

「嫌な人」を見る時もそうでしょう。
人そのものを見ずに、自分の思考や感情をかぶせて見ているのです。

もし、そんな思考がなかったら
もし、そんな思考が思いつきもしなかったら
もし、そんな思考が頭から消えてしまったなら


きっと、リンゴはリンゴのまま、人は人のままなのです。
そこには美味いも不味いもなく、良い人も悪い人もないのです。
ただ、意味のないものがあるだけです。

私たちが意味や判断、評価という思考で勝手にそう決めているだけなのです。
このように考えてみると、私たちの苦しみもまた私たちが作り出していることがわかります。

思考は事実ではなく、単に頭に浮かんだ幻想や妄想であること
私たちは事実を見ているのではなく、幻想や妄想を見ていること

そして何よりも

幻想や妄想であることに気づいたら、それに反応するかどうかは選択できること

を知って欲しいのです。

そうすると、これまで私たちがやってきて効果がなかった方法
、つまり、思考や感情をコントロールしたり、これらからの逃避をし続けて、本来やりたいことができなくなるものではなく、

どうすればいいのだろう

という視点から生きてゆくことができるのです。

私たちは不必要に苦しみを作り出し、その苦しみに酔っているかのように耽溺しています。
あるいは、不必要な苦しみを様々な方法でもっともっと大きくして身動きできなくしています。

身動きできないのは、自分でそうしているのです。

幻想や妄想に取り憑かれ、それを事実として苦しみ、何もできない人は、

自分の人生を生きていないのです
単に幻想や妄想に反応しているだけです
生きながらにして眠っている人です


本当は、

物理的に不可能なこと以外は
どうしたらできるのだろう


の切り口から人生を生きてゆくことができるのです。

本当の意味での幸せを求めるのか、苦しみの中でやりたいことができず、悔いを残して生きるのかは

誰の責任でもなく、自分の責任なのです。

なぜなら自分の人生を生きるのは自分しかできないからです。
自分の人生の責任は他人や社会にはありません。




私たちV.d.s.は、そういうあなたの背中を強く押して、最初の大きな一歩を踏み出す手助けができます。
あなたの人生に強い衝撃を与えて、とてつもない気づきのためのきっかけとなるでしょう。

自分のこと、そして人生を本当に大切にしたい人だけが歩んでください。



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