私たちが変わることができない本当の理由
今日、ある会議でこんなことがありました。
現状がとても厳しい中、何とかしようとAさんがある提案をしました。
Aさんはその提案のメリット、デメリットを述べ、仮にデメリットが発生したとしても、いくつかの対策をすでに考えているので、リスクを最小限に抑えることができること、何もしないままだとデメリットの方がとても大きいこと、を主張しました。
私が他に意見はないかと尋ねたら、すかさずBさんがこんなことを言い始めました。
Aさんの意見には反対だ
これまでそんなことをやった前例がない
もし失敗したら誰が責任を取るんだ
成功の保証はあるのか?
Aさん、責任取れるのか?
みんなの合意が必要だ
まだ時期が早いから、時期を見てもう一度検討しよう
デメリットがある限り、賛成はできない
などなどできない理由、先延ばしの理由のオンパレードでした。
しかし、これらの理由は聞いているととてももっともらしく正しいように聞こえるのです。
不思議なものです。
よくよく考えると、Bさんの話は
- デメリットがある限り反対だ
- リスクがある限りすべきでない
- 成功の保証がない限りするべきでない
- みんなが合意しないとするべきでない
- 先延ばしすべきである
- 何もせずに厳しく苦しいままでいよう
ということでしょう。
これらがとても非現実的なことはこのように文字にすればよくわかります。
新しいことをする場合、必ず不安とリスクはあります。
そして未来の保証は誰でも、どんなものに対しても等しく保証はありません。
みんなが合意することなんてほとんどないものです。
そして、時期についてもなぜ先延ばしにするのかその理由が不明です。
しかも、Aさん個人に責任を転嫁して脅しています。
Bさんの意見には
今の厳しい現状をどうするかという視点が全くありません。
何か新しいことをして発生する不安を感じ、リスクを冒すより、むしろとても苦しくても厳しくてもそのままにしていよう、という現状維持のための理由付けなのです。
経験したことがない不安やリスクより、たとえ苦しくても現状維持をしようとするのは、長い目で見ると変化のない自分を自分が維持しているだけなのです。
何も変わらないことを選択しているのです。
合意とか、時期が早いというもっともらしいことをちりばめていますが、何の解決策も用意していない最悪なものなのです。
そのくせ、苦しさに耐えかねて口では
何とかしたい
と言いながら、いざ行動を迫られると現状維持をするのです。
実際そうでしょう?
私たちが今の苦しい状況を何とかしたいと「本当に」思ったとするならば、
これまでやり続けてきて効果がない方法は意味がありません。
同じことをやり続けて違う結果は出ません。
現状を変えようとするのに現状維持を主張しても苦しさがあるだけです。
私たちが苦しい人生や生活を繰り返し続けているとき、まさに同じことをしているのです。
Bさんの主張は、私たちが変化を望むときに必ず現れる「思考」そのものなのです。
そして、それはもっともらしく聞こえ、もっともらしく聞こえるがゆえに、何もしないままでい続けてきたのです。
ここには下に挙げる大きな問題が2つあります。
一つは思考がもともとネガティブであり、変化を望まない性質であること(これについては過去ブログをみてください)
二つはそういう思考を事実としてそのまま受け取ってしまっていること
私たちが変わろうと思って変わることができないのは、実は私たちの思考の性質と、その思考をそのまま受け取ってしまうということにあります。
もし、思考のいうことをそのまま受け取るとしたならば、確実に言えることがあります。
それは、
今の状態と何も変わらない
ということです。
私たちはこんなことをこれまで何百回、何千回と繰り返してきて、変わらない自分、同じことをし続ける自分、すぐに挫折する自分になってきました。
行き詰まって二進も三進もいかなくなると、
努力せず、楽々と、簡単にできる魔法を求めること
に逃避します。
こんな魔法がありもしないことは、今の自分がこうしていることが証拠なのに、それでも逃避します。
みなさん、もしBさんの主張通り行動すると何が起こるか、それは明白でしょう。
私たちの思考はBさんの主張と同じなのです。
私たちが「本当に」自分をよりよく変革し、豊かで有意義な人生を活き活きと歩みたいとするならば、
- これまでと同じことをしていては絶対にできません
- できない理由をどれほど多く並べてみても現実には変化はありません
- 「代わりにどうしたらいいのか」という方法を持たない思考は、役立たず私たちを苦しみの輪の中に閉じ込めるものです
思考は私たちに文明と文化をもたらしてきました。
一方で思考のダークサイドはかくも恐ろしい破壊力を持っているのです。
どんなにできない理由付けを並べ立てても、それらはすべて私たちの頭の中の出来事なのです。
その理由付けは、外の世界にはなく、私たちの頭の中にだけあります。
他人からは見えない頭の中の出来事は幻想や妄想と言います。
幻想や妄想である思考に取り憑かれて、苦しいままの中で現状維持しているのが私たちの姿なのです。
ホラーものの映画やドラマ、小説などでは悪霊に取り憑かれて自分や人を傷つける場面が登場します。
悪霊に取り憑かれた本人には「現実」でも、他人から見たら全く役立たない傷つける行動をとります。
幻想や妄想に無条件に従うことと悪霊とに取り憑かれことと、いったい何が違うというのでしょうか。
こういった場合、つまり、自分でどうしようもない場合は他人に後押ししてもらうことも必要となります。
思考が何と言おうが、誰かに後押ししてもらって、一歩を踏み出すとき、
一歩を踏み出した途端、人生が大きく変わることもあります。
思考は幻想や妄想です。
それらに取り憑かれていることすら自覚できず、それらに取り憑かれたまま、それが事実だと思って行動できないことほど悲しいことはありません。
行き詰まっている人というものは、無自覚に往々にしてこんなことをしているのです。
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苦しい自分に耽溺するのではなく、もし「本当に」私たち自身のことを考えるならば、たとえ一歩でも歩んでみませんか。
新しいことをする時には確かに不安やリスクを感じます。
これらは当たり前のことです。
思考の言うままに留まる人と思考が何を言おうが一歩踏み出す人がいます。
留まる人はどんな言い訳をしても、現実は今のままです。
一歩踏み出す人はこれまでと違った道を歩むでしょう。
その道はこれまで私たちが歩みたいと思って歩めなかった道に続きます。
同じことをやり続ける「不幸」から、歩みたかった道を歩む「幸せ」を選択するのは他でもない私たちの自己責任なのです。
人生は短いです。
年老いて、やることは全部できた、と思える人生こそ最高ではないですか。
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