幸せになりたいけれどなれない・・・
私たちは誰でも幸せになりたいと思いますよね。
決して好んで不幸になりたいとは思わないでしょう。
しかし、現実は私たちは幸せを望みながら、なかなか幸せになることはできません。
人は幸せに見えるのに、自分は何てつらいのだろう…
こんなに頑張っているのにどうして幸せでないのだろう…
ああ…幸せになりたい
夢は幸せになること…
と何度も思ってきたことでしょう。
幸せを意識すればするほど、ますます自分の不幸や
惨めさがクローズアップされてゆくような感じさえします。
にも関わらず、誰もかれもが幸せ、幸せ、幸せと言い続けています。
いろんなブログを見ても、
こうやれば幸せになれる
ということばかりです。
まるで何かに追われているかのようです。
幸せを望みながら、なぜ幸せになれないのでしょうか。
実は、私たちはとてつもない錯覚をしているのです。
この錯覚のゆえに、私たちは決して望む幸せが手に入らないのです。
1 私たちは幸せが自然で健康的な状態だと錯覚している
私たちは幸せを望みながら、現実はテロや戦争があり、
失敗や絶望、悲しみや不安があります。
ほとんどの人がこれまでのうちに自殺を考えたことがあり、
ストレスを溜めたり、精神的な不調を訴えたり、
人間関係や社会関係で苦しみを感じてきたことでしょう。
年々、鬱と呼ばれる人が増え、社会全体がメンタルヘルスを
考えなければいけない時代になっています。
また、幸せというものは感情にしか過ぎないです。
感情は移ろいやすいものですから、幸せという感情を持ち続けるのは事実上不可能です。
人は死に、病気になり、いろんな形の別れがあり、
望んでも手に入らないことが多くあります。
これらは望まなくてもやって来るもので、避けようがありません。
私たちの人生に最初からセットされているものです。
そして、悲しみや絶望、死、病気、別れ、不安がない状態を考えることができるでしょうか。
それは、現実のことでしょうか。
現実のことでないものは妄想です。
妄想を求めても、それは妄想ですから決して手に入らないのです。
現実を否定して手に入るものなんて何もないでしょう。
幸せは決して自然な状態でもなく、誰もが必ず手に入るものでもないものです。
自然で正常な状態とは、私たちは望まない苦痛や苦悩に付きまとわれ、
幸せは稀に感じるものにしか過ぎないということです。
こう考えると、私たちが望む幸せは、とても稀な状態であり、普通ではないものだと分かります。
2 幸せでない自分は何か欠陥があるに違いないと錯覚している
このように私たちは幸せが自然な状態であり、それは手に入るものであると錯覚し、
実際は手に入らないものを求め続けているのです。
そうすると、苦しくなります。
苦しくなると、他人が幸せに見えます。
他人が幸せに見えると、
どうして自分だけが幸せでないのか…
何か欠陥があるのか…
この世に生きていたらいけない存在なのか…
何をやってもダメだ…
私が悪いんだ…
他人が、社会が、環境が悪いんだ…
と考えてしまいます。
しかし、何もこのように感じる必要はありません。
なぜなら、みんな同じように思っているのです。
そして、私たちは生まれながらにネガティブに考える脳を持ち、
ありもしない単なるイメージの未来を見て不安に思い、
ありもしない過ぎ去った時を見て後悔するのです。
みんな同じなのです。
そして、このような中で手に入りもしない妄想を求め、自分や他人、社会を責め、
ますます惨めになってゆきます。
私たちは何か欠陥があるから幸せになれないのではなく、
ありもしない状態を幸せと錯覚して、不必要に苦しんでいるだけなのです。
むしろ苦しむことが正常であり、人生には苦しいことがたくさんあるという事実を
認めることはとても大切なことです。
3 思考や感情をコントロールできないといけないと錯覚している
思考や感情がコントロールできないものであることは、
何度もこのブログで書いてきましたから、それを参考にしてください。
確かにこれらの対策は一時しのぎの効果はあります。
しかし、同じ状況になれば、同じことを繰り返す訳ですから、
むしろ悪循環を維持しているだけなのです。
そして、思考や感情をコントロールしていると、
もっと問題が大きくなって手がつけられなくなったり、
コントロールしている時は、人生の時間を止めていたりします。
このように思考や感情対策に多くの時間を費やすのです。
コントロールに失敗すると今度は逃げ出してしまうのです。
これは思考や感情に人生や生活が振り回されている状態です。
そうすると、人生の幅は狭くなり、ますます硬直化してゆきます。
コントロールできないものはコントロールしないことです。
コントロールできるものをコントロールするのです。
思考や感情は、単に頭の中で発生することばやイメージや記憶や身体感覚にしか過ぎないものです。
これらを「従うべき命令」「事実」として信じなければ、何の力もないのです。
どんなひどい思考や感情があっても、これらとは独立して行動だけは直接コントロールできるのです。
4 ポジティブな思考を持ち、ネガティブな思考を追い払う必要があると錯覚している
前向きにポジティブに考えることは良いことだと思われています。
誰も好きこのんでネガティブな思考や感情を体験しようとは思わないでしょう。
しかし、ポジティブのままで居続けることなんて到底不可能であることを知っていますし、
何か行動する際に、ポジティブな思考、気持ちがなければできないとなると、
その人の行動は、移ろいやすい思考や感情に振り回されていることになります。
さらには、行動しないことの理由に「考えや気持ちがポジティブでないから」という
言い訳を創り出し、行動しなくなるのです。
よくよく考えると、人生での成功を目指したり、やり遂げたりしようとするときには、
大きな喜びとともに必ず不安などもつきまといます。
素晴らしい伴侶ができたとしても、愛する気持ちとともに、対立や別れなどもつきまといます。
都合よく、自分にとって良い思考、感情だけを手に入れることなんてあり得ないことです。
そしてこのやり方は、思考や感情のコントロールと全く同じものなのです。
私たちはこの4つの錯覚に取り憑かれている限り、本当の幸せというものを手に入れることはできないのです。
本当の幸せ??
それは、人生に起こるあらゆる出来事や自分自身の思考、感情をコントロールすることなく全て受け入れ、
どんなに絶望を感じたとしても、それでも、自分のやりたいことに向かって歩いてゆくことだと思います。
そこでは、苦しみというものがあったとしても、必要以上に苦しみを創り出さず、
それらを友として歩んでゆくことができることでしょう。
私たちはこの世で生存できる時間は限られています。
ですから、一度きりの人生のあらゆることを楽しみたいものです。
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